Raspberry Pi Pico で力率計を自作する
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結論
力率は電圧と電流の位相差から求まるため、クランプ式の非侵襲センサで電流波形を取れば、回路を切らずに Raspberry Pi Pico 側で計算できる。
仕組み
力率は、おおまかに言えば「電圧と電流の波形のズレ(位相差)」で決まります。したがって測りたいのは電流の波形と、電圧に対するズレです。
電流の取得 — クランプ式(非侵襲)の電流センサを使います。ケーブルを挟むだけで電流波形が取れるので、回路を切らずに測れます。
力率の計算 — 取得した電流波形と電圧波形の位相差から、Pico 側で力率(cos φ)を計算します。
Pico は安価で ADC を持ち、常時計測にも向くので、この手の専用計測器にちょうど合います。必要な数だけ用意できるのが自作の強みです。
表示
測った値は WebSocket でサーバへ送って表示します。数値がリアルタイムに更新されるので、計器盤のように見られます。
一番詰まったのは通信だった
正直に書くと、いちばん苦労したのは WebSocket の実装でした。
力率の測定原理そのもの、つまり位相差から求める部分は、原理をつかめば計算は単純です。それより「どう飛ばして表示するか」の通信まわりが山でした。
これから作る場合は、通信は公式サンプルを土台にすると近道だと思います。
この構成の性質
振り返ると、難所が想定と逆にありました。測るための知識が要る部分は素直で、周辺の配管が重かった。
自作の計測器を組むときは、センサと計算の目処が立った時点で「できた」と感じやすいのですが、実際に使える形になるのは値が見えてからです。通信と表示を先に片付けておくほうが、全体としては早く着地します。
よくある質問
Q1回路を切らずに電流を測れるのはなぜですか?
クランプ式の電流センサを使うためです。ケーブルを挟むだけで電流波形が取れるので、既存の配線に手を入れる必要がありません。入門としても安全です。
Q2作るときにいちばん時間がかかるのはどこですか?
測定原理ではなく通信でした。位相差から力率を出す計算そのものは、原理をつかめば単純です。測った値をどう飛ばして表示するかのほうが山になります。公式サンプルを土台にすると近道です。
Q3なぜ Pico を選んだのですか?
安価で ADC を持ち、常時計測にも向くためです。専用の計測器を買わずに、必要な台数だけ用意できるのが自作の利点です。